この4月1日からの電力自由化では携帯電話系、ガス系等々が様々なセット販売で電力販売に参入してきます。
携帯電話の料金体系もわかりにくいですが、電力の料金体系ってのもよくわからないですよねぇ。
我が家がお世話になっている中部電力管内のことで、私なりに判ったことをまとめてみます。
1 中部電力の付加価値サービス
4月から中部電力の料金メニューに「暮らしサポートセット」が新たに加わります。
中電の「ポイントプラン」「おとくプラン」「とくとくプラン」のどれかに入っていれば、
300円/月(税込)で入ることができる付加価値サービスです。
24時間365日、水回り・ガラス・鍵のトラブル時に無料で駆けつけてくれたり、
電話での各種相談事ができるサービスで、ハウスクリーニング20%OFFなどとても心強いサービスです。
あれ?どこかで同じようなサービスやってませんでしたっけ?
そーです、2014年5月にサンヨーホームズと中部電力が設立した「e-暮らし」の
「暮らし安心会員」と同じ内容です。
中電の「暮らしサポートセット」もe-暮らしと中部電力が提携して出来たメニューです。
中電の「暮らしサポートセット」は3,600円/年(税込)
「e-暮らし」の「暮らし安心会員」は3,888円/年(税込)
なので、中電のサービスのがお得ですね。
我が家は現行メニューのEライフプランに入っているので、暮らしサポートセットには入れません。
Eライフプランでも入れるようにならないかな~
2 手続きして得になることは?
(1)カテエネに入る
これは登録・会費無料で、Webに掲載されている記事を読んで、クリックすると
ポイントがたまって、WAONなどのポイントに交換できます。
なので、どんな契約をしている人でも「入らないと損」です。
(2)新料金メニューに切り替える
現在の契約メニュー | 新料金メニュー | 特典 | どうするか |
従量電灯A 契約電力10A~30A |
ポイントプラン | なし | 入っても入らなくても どちらでもよい |
従量電灯B 契約電力40A~50A |
おとくプラン | カテエネ会員の人は月150ポイント加算 カテエネ会員じゃない人は月100円割引 |
入らないと損 |
従量電灯C 契約電力7kVA~50kVA以下 |
とくとくプラン | カテエネ会員の人は月150ポイント加算 カテエネ会員じゃない人は月100円割引 使用量120kWhまでは0.5円値上げ 使用量300kWhを超えると1.4円値下げ 120kWhまでが0.5円値上げということは、最大で60円なので、 150円-60円=90円以上お得になる。 |
入らないと損 |
新料金メニューへの切り替えはカテエネに新規登録してから、カテエネのホームページから手続きができます。
3 手続きすると損になることは?
現在の料金メニュー | 新料金メニュー | 特典 | どうするか |
Eライフプラン(3時間帯別電灯) タイムプラン(時間帯別電灯) ピークシフト電灯 |
スマートライフプラン |
ナイトタイムが8時間から10時間に拡大 ナイトタイムを3パターンから選択可能 |
入ると「たぶん損」 というのは時間帯別の電気の使い方に左右されるためですが、切替後も同じ電気の使い方をすると「入ると損」になります。 でも、カテエネは入らないと損ですよ。 新料金メニューは全電化割引がなくなる! |
我が家は中部電力の「Eライフプラン」(3時間帯別電灯)に入っています。
このメニューは全電化割引が適用され、電気料金の5%(最大2,160円)が割り引かれます。
電力自由化が始まる4月以降の料金メニューにはオール電化割引がありません。
中部電力のWebサイト「カテエネ」で新料金のシュミレーションができます。
我が家のシュミレーションすると年間17,720円増加となりました。
4 知らないと損をするこわーい話
(1)電力会社の切り替えで注意すること(その1)
中部電力のホームページにこんなことが書かれていました。
「全電化住宅割引(3時間帯別電灯)への新規ご加入につきましては、2016年(平成28年)3月31日をもって停止いたします。
2016年(平成28年)3月31日時点でご加入いただいているお客さまは、引き続き、同様の割引をいたします。」
ここで、問題です。
現在「Eライフプラン」の契約の方が、4月以降、新電力(au電気など)に切り替えて、その後、元の中電の「Eライフプラン」に戻すことはできるでしょうか?
答えは「NO」です。
中電の時間帯別電灯に戻すとしたら、「スマートライフプラン」にしか入れません。
さらに全電化住宅割引もなくなってしまいます。
これをやると我が家では年間17,720円の値上げになってしまいます。
(2)電力会社の切り替えで注意すること(その2)
もう一つ問題があります。
それは電気の配線方式です。
エコキュートなどの深夜蓄熱機器の配線方式の問題になります。
電気の配線方式は「A方式」と「B方式」があります。
A方式はメインのブレーカーの後に深夜機器がつながっていて、
B方式はメインのブレーカーの前に深夜機器がつながっています。
▲我が家はB方式になります。
我が家ではメインのブレーカーが60Aで、その前に2kVAのエコキュートが付いています。
単相三線式60Aのブレーカーは12kVAまで使えるので、普通に考えると
契約電力は 12kVA+2kVA=14kVA になると思いますが、
深夜機器には0.1の係数がかかるので、
12kVA+2kVA×0.1≒12kVA で
契約電力は12kVAです。
ここで、問題です。
12kVAの我が家が、新電力(au電気など)に切り替えて、その後、元の中電の契約に戻すと契約は何kVAになるでしょうか?
答えは「14kVA」です!!!
4月以降は0.1の係数がかからなくなるからです。
詳しくは以下の約款に書かれていますが、非常に解りにくいです。
Eライフプランの約款
http://www.chuden.co.jp/resource/ryokin/yakkan_20160401_02_05.pdf
スマートライフプランの約款
http://www.chuden.co.jp/resource/ryokin/yakkan_20160401_02_04.pdf
時間帯の契約をしている方、特にB方式の方は注意が必要という話でした。
将来のこともよ~く考えて、自己責任で行動しましょう。
ところで、我が家はどう行動するかですが・・・
新電力には時間帯別の契約がないので、これからも中部電力にお世話になることにして、
カテエネに加入し、料金メニューはそのまま何もしない、ってことにしました。