積水・へーベル・大和・パナ・サンヨーの基礎と鉄骨部分の接合部について比較してみました。
「コンクリート」で作られている基礎と「鉄」でできている鉄骨の接合部分に注目して鉄骨メーカー5社を比較してみました。
基礎は湿気の影響を受けやすい部分です。その基礎と鉄骨の接合部分も湿気の影響を受けやす箇所になります。
湿気の影響といえば「錆」になります。各メーカーはその接合部にどのような配慮をしているのでしょうか?
積水ハウス
へーベルハウス
コンクリートと鉄骨の間にクラウドというものが入っています。
建築現場で確認してみるとモルタルのようなものを流し込んで固めていました。
大和ハウス
基礎の上に「ベースライナー」という溶融亜鉛メッキのプレートをひき、その上に鉄骨を置いています。
パナホーム
サンヨーホームズ
基礎の上に溶融亜鉛メッキのベースプレートと基礎ピースでできた部材を取り付け、その上に鉄骨を置いています。
溶融亜鉛メッキとハードロックナット
以上5メーカーを比べてみると、積水とへーベルとパナホームは基礎と鉄骨が直接触れ合っているのに対して、大和とサンヨーホームズは溶融亜鉛メッキの部材を挟んで基礎と鉄骨を接合しています。
「溶融亜鉛メッキ」とは電力会社の鉄塔に使われているメッキ方法で、鉄塔への飛来物などによるキズを鉄と亜鉛の性質の差を利用し、キズを自己補修してしまうすぐれもので、錆に非常に強いとされています。
錆のことを配慮している点でいえば大和とサンヨーホームズが優れているといえます。
さらに画像を見てわかるように、サンヨーホームズだけ「ハードロックナット」という特殊なダブルナットを使っています。他のメーカーはワッシャとナットで固定しています。この「ハードロックナット」はスペースシャトルの発射台や新幹線や東京スカイツリーなどに使われている非常に安全性に優れたナットです。
地震が多い日本の住宅にこのハードロックナットを使うあたりは、サンヨーホームズの安全へのこだわりがうかがえる部分です。
これはあくまでも個人的な見解ですが、基礎と鉄骨との接合部分について優れているのはサンヨーホームズといえます。
サンヨーホームズは外部から見えないところで他のどのハウスメーカーもやっていことでも、必要と考える箇所には頑固なほどのこだわりを持って費用をつぎ込み、安全と安心を売る玄人志向のハウスメーカーといえます。